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精神疾患の面接法(熊倉, 2003)

 個々の患者と関わるとは、その人の「生き方」を理解し、如何にして発症し、今後、どう生きていったら良いかと相談に乗るのである。(p.13)

 

 観察されたものと理論は矛盾するのが当然であって、一人一人の患者は理論を越えた存在である。(p.19)

 

 面接の一つ一つの会話は、すべてが精神療法的検討を要する。それは、どの疾患でも同じである。突然、心的世界に土足で踏み込むことは、単なる無神経であって、精神療法とは無関係な愚行である。(p.71)