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障害を正しく理解し、的確な心理的支援へ(山口, 2020)

 定型発達の方が多数を占める社会生活は、発達障害の方たちに選好性(preference)の抑圧や適応へのこだわりを強いることになり過剰適応が強迫や抑うつをもたらすこともある。発達障害の方の行動特徴だけでなく、その背景にある認知特性や感情、生じている二次的症状を理解し、発達障害の方たちが社会的、職業的、他の重要な領域で生きやすくなるよう支援していくこと、それが今まさにわれわれ臨床心理士に求められている。(p.43)