なぜ自分の持ち物を手放すのが不安なのか、自分に問い質してみてごらんなさい。このように問い質してみることは、モノを手放す突破口となります。もちろん、自分の持ち物をゴミ袋に入れる、売る、または人にあげることを決断するには時間と勇気が必要で、長年一緒に暮らしたモノの場合は特に一朝一夕にはいかないものです。
でも、こころの奥底では捨てるのが一番良い方法であることが分かっているのです。それにもかかわらず、捨てることを拒んでいたものは何だったのでしょう。いったい自分は何を恐れていたのでしょう？正直なところ何が不安だったのでしょう？大切なことは、自分に問い質し、それに対してできる限り誠実に、その答えを見つけることです。最終的に自分で引き出した答えにあなたは驚くかもしれません。
このように家にため込んでいる持ち物の多さをまずは自覚し、それに終止符を打つぞ！と頭の中で決断することが、実際にスタートを切ることを可能にしてくれるのです。
モノの処分を決断することは、「自分の内面を変えることを受け入れる」ということです。（p.54）