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メラニー・クライン トゥデイ「総説」(Spillius, 1988 / 松木監訳, 2000)

 患者と同じように分析家も、知りたくない考えたくないと望んだり、新たなことや患者が分析家の心にもたらした有害な要素を取り除きたいと望む自分自身の原初的な部分を持っている…(中略)…分析家が自分自身の中での葛藤解決の過程を成し遂げないとき、彼は”あたかも”すべてのことをうまく扱える母親のように振る舞います。また、このことは分析家自身の織り合えない部分を患者の中に投影することで成し遂げられましょう。(p.14-5)