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現代クライン派入門(Bronstein ed, 2001 / 福本・平井監訳, 2005)

 解釈は、患者が自分自身を観察し、そうした感情や衝動の移り変わりに触れ、通常は手に入らないような無意識的な源から湧いてくる情動的経験の断片に気づくようになるのを助けるだろう。(p.215)

 

 解釈に拠らない技法は何であれ必然的に、分析者や治療者が意識的にせよそうでないにせよ、自分自身の価値観・野心・判断などを患者へと投影することで、患者に「影響」しようとしていることを意味すると私は考える。そして精神分析は、これを人間として可能な限り、避けることを目指している。(p.218)