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想起、反復、徹底操作(Freud, 1914 / 小此木訳, 1970)

 被分析者は忘れられたもの、抑圧されたものからは何物も「想い出す」わけではなく、むしろそれを「行為にあらわす」のである。かれはそれを(言語的な)記憶として再生するのではなく、行為として再現する。彼はもちろん、自分がそれを反復していることを知らずに(行動的に)反復しているのである。(p.52)