臨床心理においては、クライアントが「治る」こと、より前向きに生きることができるということが一番大切である。箱庭に使うアイテムを標準化したり、砂は何センチの深さ、セッションは何分で、などと規定して行くのは、「再現性」や「普遍性」を標榜する経験科学の営みとしては必要かもしれないが、それが行き過ぎれば、人間の心の有機的体系性や、生きた現場性から離れていってしまう。(pp.295-6)
臨床心理においては、クライアントが「治る」こと、より前向きに生きることができるということが一番大切である。箱庭に使うアイテムを標準化したり、砂は何センチの深さ、セッションは何分で、などと規定して行くのは、「再現性」や「普遍性」を標榜する経験科学の営みとしては必要かもしれないが、それが行き過ぎれば、人間の心の有機的体系性や、生きた現場性から離れていってしまう。(pp.295-6)